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おやなるもの断崖 | 女郎屋で壮絶な最期を遂げる

おやなるもの断崖 | 女郎屋で壮絶な最期を遂げる

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おやなるもの断崖に登場する松恵、梅、武子、道子の中で、女郎屋で壮絶な最期を遂げるのは、実は松恵だけなんですね。

梅は筆舌に尽くしがたいほどの辛酸をなめながら、凄まじい人生を生き抜きます。武子は一介の芸妓から最終的には遊郭の女将になったりしていますので、波乱万丈な人生ではありますが、実業家のような側面も持っています。

道子は山羊楼という女郎屋に売られていきますが、そこで最後を遂げるわけではないんですね。

親なるもの断崖のなかで、天然で優しくもっとも愛すべき醜女「道子」は幕西遊郭の大衆便所と呼ばれながらも必死で身体を売り続けます。でも最後は…… ぜひご自分の目でじっくりと見て下さい。

松恵は、親なるもの断崖 第1部 あらすじ(若干ネタバレあり)でも書いたように、遊郭に売られてきたその日に客を取らされ、ショックで自殺してしまいます。処女で初めての男性がどこのオヤジともしれない男だったんですから、相当辛いことだったでしょう。でも、逆に考えるとここで命を絶ってしまうほうが、その後の生き地獄を味わう事がなかったぶん幸せだったのかもしれませんね。

主な登場人物は4人の少女ですが、遊郭に売られてきて精神的におかしくなったり、堕胎を失敗したり、性病で使い物にならなくなった女郎の姿はたくさん出てきます。そういう意味では、第一部は全編をとおして壮絶な最期を遂げる女郎の話しに満ちています。漫画という媒体で当時の風俗が分かるのでそういった見方でも面白い作品だと思います。

4人の中で一番壮絶な人生を歩んだのは間違いなく「梅」でしょう。どんな人生だったのかは下のリンクをタップしてご覧ください。


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