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親なるもの断崖の結末は?ギリギリまで公開!

親なるもの断崖の結末は?ギリギリまで公開!

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この物語は、青森から北海道の室蘭にある幕西遊郭に売られた4人の少女、松恵、梅、武子、道子、第2部の中心人物となる道生という女性の生き方や考え方、それぞれの人間関係によって様々に展開していくので、2部の最後だけを知ってもまったく意味の分からないものとなるでしょう。

中心となる登場人物がどんな結末をむかえるのか見てみる

松恵

他のページでも触れている通り、松恵は遊郭に売られてきた当日に客を取らされて、ショックのあまりその夜に自殺してしまいますので、松恵の人生の結末はここで終わりです。
ただ、松恵の想いや気持ちを梅が受け継いでいく感じなので、梅の中で生き続けたと言ってもいいかもしれません。

武子

器量の良さや教養を認められて、芸妓の道を進む事になる武子。「半玉(芸妓見習い)」として踊り、唄、三味線、言葉使い、礼儀作法などを徹底的に叩きこまれ、死ぬ思いをしながら稽古を続けて見事「一本(芸妓)」となり九条という名前をもらい、大物政治家がパトロンに付いてからは飛ぶ鳥を落とす勢いで名誉と地位を築いていきます。

ただ、芸妓見習いの時のある出来事が、狂気の道を歩む発端となります。

パトロンの財力と権力で、自分を育ててくれた女将を裏切り、新しい遊郭の女将となっていくんですが、そのやり方が凄まじいです。ここまで出来る人間はそういないでしょう。
幕西遊郭の第一人者の女将となった武子(九条)は、思想的に軍部や戦争を否定していくようになり、ついには……。

道子

親なるもの断崖で無くてはならないキャラクターの道子。醜女でずんぐり体型、今風に言えば、ブスでチビでデブといったとこでしょうか。
その容姿のせいもあり、遊郭に売られてきたはいいものの、芸妓はもちろん、女郎にすらしてもらえず、洗濯掃除、女郎の世話などの下働きを数年続けます。
でも、どうしても女郎になりたいと、自ら最低辺の女郎屋に格安で転売されていきます。そこで幕西遊郭の公衆便所と言われるようになり、底辺の女郎を続けるんですが、あるきっかけでそこから連れ出されて……。

世界中の不幸を1人で背負ったような生き方をしなければならなかった梅。姉・松恵が自殺してから11歳の若さで女郎に志願して、ゆくゆくは幕西遊郭一の売れっ子女郎「夕湖」となっていきます。
梅には、直吉、聡一、茂世という3人の男性が大きく関わってきますが、それぞれ幸せとは無縁、絶望に次ぐ絶望の生き方を余儀なくされるんですね。
2部で中心的な人物となる道生を産んで、幸せになれるかというとそうでもありません。結局は1人で失踪してしまい、その結末は……。

道生

梅の産んだ女の子です。

母親が元女郎ということで、差別、イジメが日常的に繰り返されます。負けん気が強いので気丈に振舞いますが、常に心を痛めているんですね。
道生が生きていたのは太平洋戦争の真っただ中で、戦争に反対する思想犯は徹底的に弾圧されますが、道生も戦争のおかしさを常に考えている子です。
そんな中、武子(九条)との出会いがあります。この出会いが道生をよりたくましく生きるきっかけを与えたんだと思います。
元女郎の娘として生まれた悲劇、戦争という時代の悲劇を背負って生きてゆく道生の結末は……

親なるもの断崖という最後

マンガのタイトル「親なるもの断崖」というのは、室蘭の地球岬という断崖のもともとの呼び名ポロ・チケウ(親である断崖)から来ています。そのポロ・チケウ(親である断崖)から少し離れたところに向き合うようにあるのが、ポン・チケウ(子である断崖)というものがあります。テーマが親と子をあらわしているんですね。

登場人物それぞれの結末は、ぜひ自分の目でじっくりと読んでみて下さい。価値のあるマンガだと思いますので、絶賛おすすめしています!!


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