親なるもの断崖【特装版】として、ebookjapanで電子書籍の配信が復活しました!
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自殺した松恵の妹・梅は、この「親なるもの断崖」のなかで、最も過酷な道を歩む事になります。
姉が命を絶ってからすぐに、11歳の若さで女郎になることを決めます。まだ生理も始まっていない少女が女郎屋で客を取るという痛ましい決断をした梅は、「夕湖」という源氏名をもらい、数年後には幕西遊郭一の売れっ子女郎となるんですが、ある男性との出会いで大きく人生が変わっていきます。
一旦は富士楼の隠し部屋という、性病を患っていたり自殺を企てた女郎、頭がおかしくなった女郎が集められて格安で客を取る所に入れられて地獄のような日々を過ごします。
その後、梅が18歳になり、別の男性に身請けされて結婚し、女の子を1人産む事になります。それで幸せな生活が出来ると思いきや、もともと女郎だったということでイジメとか嫌がらせという言葉では言い表せないほど、母子共に残酷な仕打ちを受けることになり、子供の為を思った梅はとうとう失踪してしまいます。
その失踪先でも安らかに生きられることは無く、絶望的な人生を余儀なくされます。
親なるもの断崖の主人公ともいえる梅
この記事を書いていても辛くなるくらい、梅の一生は壮絶なものです。
2部では娘が中心のストーリーですが、物語全般を通して梅が主人公と言ってもいいと思います。
当時の日本に公娼制度というものがあり、国が公に売春を認めていました。そのため、貧しい農村などから女の子が売られてくることが普通に行われていたんですね。
今では考えられませんが、そういった時代背景のもと梅(夕湖)のような悲惨な人生を生きなければならない女性がいました。
まさに波乱万丈な人生を生きた梅です。
その人生の全貌をぜひご自分の目で読んでいただければと思います。
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